ばさです。
ラストライブでも少々お話しました記事の第一弾です。
ラストライブが終わって数日後、あることに気が付きました。
「猫ノ随に、というバンド名について喋ってないな…」
大事な要素は二つあります。
「猫」と「随に(まにまに)」です。
前者の「猫」については心当たりがある方もいるかもしれません。
東京事変と猫との結び付きは揺るぎないものです。
例えば、東京事変が属する事務所は椎名林檎さん自身が代表を務める「黒猫堂」、そのHPの名前は「SR猫柳本線」と言います。
彼等の作品の中では、曲名として「黒猫道」、歌詞として「猫の眼と犬のお耳であなたに御挨拶(「母国情緒」より)」、ライブではサービスという曲で椎名林檎さんが猫耳を付けて踊っています。
ドラムの刄田綴色さんは猫好きですよね。昔飼っていた猫の名は雲居さんだったかな…。
このような猫との関連性は随所に見られます。そこで「猫」という言葉はバンド名に入れたかったのです。
次の「随に」についてお話する前に、「神様」というワードがワンクッション挟まります。
僕が東京事変の楽曲で最も好きな曲は、恐るべき大人達という曲です。
音楽についての魅力はまた後日として、この曲の詞では神様のような視点から人の営みを歌っています。
我儘ではありますが、自分の好きな曲をバンド名に組み込めればこの上ない幸せだなと思い、神様ないしそれを連想させる言葉を入れたいとメンバーに相談しました。
すると、あっちゃんが「神の随に」という言葉を教えてくれたのです。
調べると百人一首中の短歌の表現の1つだそうで、「神の御心のままに」というような意味が込められています。
これは良い言葉が見つけられたと思いました。
「猫」と「随に」を組み合わせれば、その意味は「猫(東京事変のモチーフとしての表現)の思いのままに」となり、東京事変の魅力を伝えるという僕達のコンセプトに沿った名前をつくることができます。
斯くして「猫ノ随に」というバンド名は誕生しました。実は細部まで拘っていたバンド名なのです。
余談ですが、真ん中の「ノ」をカタカナにしたのは椎名林檎さんのアルバム「加爾基 精液 栗ノ花」をもじったためです。
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